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東京スカイツリー®Q&A
ここでは、東京スカイツリーにまつわる素朴な疑問にお答えします!
スカイツリーについて知れば知るほど、スカイツリー観光がもっと楽しくなること間違いなし☆
Q1.世界一の高さってホント?
2011年11月17日、高さ634mの東京スカイツリーはギネスワールドレコーズ社より自立式電波塔として世界一高いタワーとして認定されました。
建築物としては、2020年に完成するサウジアラビア・ジッダのジッダタワー1,008mが世界第一位になる予定です。
Q2.634mってどのくらいの高さ?
垂直落下で16秒ほどかかります。ちなみに新潟県の弥彦山も同じ634mです。
634メートル、歩くと?
ゆっくり歩くと1分で60メートルぐらいすすむので、歩くと10分少しかかる計算です。
サッカーのフィールドで数えると?
縦は、90〜120メートル(オリンピックでは105メートル)なので、
「634メートル」は、サッカー場が縦に6個少し並んだ長さになります。
Q3.展望台までは何分でいける?
第1展望台までのお客様用エレベーターは、40人乗りが4台。分速600m、第1展望台まで約50秒で到着します。第1展望台から第2展望台までは40人乗りが2台。約30秒で到着します。分速は240mです。
Q4.建設にあたって工夫されたこととは?
日本の伝統建築・五重塔は、中央に「心柱」という柱があり、地震で建物が揺れても、心柱が重りになって倒れないといわれます。スカイツリーも、真ん中に鉄筋コンクリート造りの円筒を地上375メートルの高さまで立てて、心柱の役目を果たすようにします。
形も工夫しています。スカイツリーを輪切りにすると、断面図は下が正三角形で、上が円形になります。鉄道の線路と川にはさまれた土地に立っているため、地面に接する部分を三角形にすることで「カメラの三脚のように、限られた場所でも安定するのです」。一方、高い所は風の影響を受けやすいため、「円形にすると風を受け流せる」といわれています。
その他にも暴風対策に上空の風速、風向きの調査、専用の建設クレーンなど様々です。
Q5.上空の工事現場にどうやって登るの?
工事用の仮設エレベーターを設けています。
Q6.建設にかかったお金は?
東京スカイツリーの建設費は約400億円、総事業費は約650億円といわれています。
Q7.東京タワーはどうなるの?
2011年の地上波デジタル放送開始に伴い、その役目のほとんどは東京・墨田区に建設中の「東京スカイツリー」に譲られることになりましたが、
「FM放送のアンテナとして放送電波を送出するほか、JR東日本の防護無線用アンテナや東京都環境局の各種測定器など、大事な電波塔としての営業が半永久的に続くので、維持されます」
とのことです。
Q8.DHCって何?
DHC(地域冷暖房 District Heating & Cooling)
一つの地域の各建築物が各々で熱源機器を持たずに、共同の熱源プラントから蒸気、冷水、温水等の熱媒供給を配管から受けます。集中化によりエネルギーの有効利用、廃熱利用、防災水準の向上、省スペース化、メンテナンス人員の削減などのメリットがあります。
DHCのメインプラントは東京スカイツリータウン内の西街区地下に設置し、「大容量水蓄熱槽」はメインプラントに併設し設置しています。なお、サブプラントは東武鉄道本社ビルの地下に設置しています。さらに、メインプラント内には高効率・省エネ・省CO2性能の大型熱源機器を設置し、夜間電力で夏季は5℃の冷水、冬季は48℃の温水を大量に製造し、これを「大容量水蓄熱槽」に蓄え、翌昼間に、この蓄えた冷温水を冷暖房に使用することで、昼間の電力使用量を抑えることを目的にしています。今回設置したメインプラントの水蓄熱槽には約7,000トンの水を保有することが出来、25メートルプール(標準水量400トン)に換算すると17杯分の規模があります。
3つのメインの水槽は深さ16メートル、幅7.8メートル、奥行き16.8メートル、さらに左右に付帯の水槽を配した蓄熱槽は、夏季と冬季で温水と冷水のバランスを変えることで、熱源を効率よく管理することが出来るシステムです。
Q9.スカイツリーの重さは?
約41,000t(地上本体鉄骨重量)です。 ※展望台含む
スカイツリー約4万トンの本体に対して、1万トンの心柱がおもりとして働いています。これによって、大地震の時に働く力を、最大約40%減らす効果が期待出来るということです。
Q10.スカイツリー脚が3本なのはなぜ?
みなさんがよく知っている代表的なタワーといえば、東京タワーや大阪の通天閣、さっぽろTV塔、海外では エッフェル塔等ではないでしょうか。これらのタワーの共通点のひとつは、「4本脚」で立っていることです。
4本脚のタワーが多い理由としては、1本の脚にかかる負担を軽減出来、最も安定させることが出来るためです。高いタワーであればあるほど、足元にかかる荷重が大きくなります。東京タワーの場合、1脚が支える荷重は、東京タワーの重量と同等の約4,000トン。4脚で1万6,000トンもの荷重を支えていることになります。
しかし東京タワーよりはるかに高い「東京スカイツリー」は3本脚です。なぜ、3本脚になったかというと、スカイツリーを建てるための土地がせまく、東京タワーのように足元を広げる形のタワーが作れませんでした。そこで、足と足の間を広くとって安定させるために、3本脚のタワーを作ることになりました。しかしそれでも、4本足構造である東京タワーの脚幅が88メートルあるのに対し、スカイツリーは68メートルにしかなりませんでした。このため、先端に「ナックル」と呼ばれる出っ張りのある特別なくいを使用し、地下50メートルの深さまで埋め込むことにより、縦横の揺れの力にも強くしました。使われた鉄骨は3万7千本以上で、1本つくるのに許される誤差は10メートル当たりなんと3ミリ以下にすぎず、強度は通常の2倍になっているそうです。
他にも、地震に強いとされる伝統建築の五重の塔をヒントに、塔の中心部に円柱を建てる「心柱制心」という技術を採用することで、タワーの強度を高めています。
三本脚のメリットとしては、4本脚に比べて周囲の圧迫感や日照問題を軽減出来る、ということもあるようです。
また、スカイツリーの建設地は、隅田川、荒川、南側の鉄道路線・幹線道路という3本の「都市の軸」に囲まれた地勢の中央に位置しています。そこで、ツリーに向かって伸びている「通り」から訪れる人に対して、ツリーが常に正面を向いているようにするため、3つの面が「通り」に向き合う三角形にしたとも言われています。
偶然の一致ですが、墨田区の区章も三角形をモチーフにしたもので、墨田区に建つタワーとして似つかわしいのではないでしょうか。
このように、建設地、タワーの安定性、住民への配慮、デザイン等を全て考慮した上、3本脚になったというわけです。