HOME 東京スカイツリー周辺の観光スポット 下町に寄ってみよう! 向島・曳舟
東京スカイツリー®周辺の観光スポット 下町に寄ってみよう!
向島という地名は、江戸幕府の三代将軍、徳川家光の頃に建てられた隅田川御殿の庭をそう呼んだことに由来する。昭和にタイムスリップしたような、手つかずの下町風景が残り、曲がりくねった路地、色街時代から残る建築などがそこかしこにある。職人の町でもある向島は、最近では、若手アーティストや作家たちがここに移り住むように。カフェを開いたり、作品を売ったり、新しい文化を生み出しています。
向島百花園
文人趣味豊かな江戸の庭園
約200年前に江戸で骨董商を営んでいた佐原鞠塢が、江戸の文人墨客の力の協力を得て開いた花園で、現存する唯一の江戸時代の花園。
「百花園」とは、「四季百花の乱れ咲く園」という意味とのこと。
開園当初は、360本のウメが主体で、当時有名だった亀戸の清香庵字臥竜梅の梅屋敷に対して「新梅屋敷」と呼ばれたほどであったが、中国の詩経や日本の古典に詠まれている四季おりおりの草花を集め、江戸にいながら野山の風情が感じられる名園となって、今に至る。
昭和8年 (1933) 2月 国の 「名勝」に指定され、 昭和13年に(1938) 当時の所有者から東京市に寄付された。戦災で、石碑以外は全て焼失してしまったが、 同24年に復元、同53年10月文化財保護法による「名勝及史跡」の指定を受けている。
晴れた日はもちろんおすすめだが、たとえ雨の日でも、しっとりと濡れた風情豊かな草花を楽しむことが出来る。8月下旬には伝統行事である「虫ききの会」や「月見の会」の他、「萩まつり」なども行われる。
また園内にある「茶亭さはら」では、お茶のセットや甘酒なども楽しめる、絶好のお休み処だ。
桜橋
スカイツリー、絶景の穴場はここ!
昭和60年竣工。隅田川の両岸にある墨田公園をつなぐ、隅田川唯一の歩行者専用道で全長は169.5m。その形から「X橋」とも呼ばれ、両岸は桜の名所としても知られ、橋名の由来ともなった。
この両岸の桜並木は、江戸八代将軍 徳川吉宗 の享保 2年(1717)に、現在の 「墨堤通り」 沿いに桜が植えられたのが始まりと伝えられる。
『桜橋』 両岸の 「隅田公園」 には、向島側に約400本、台東区側に約700本の桜が植えられており、「サクラ祭り」 などの催しが行われる。
ゆっくりと散歩をしながら、隅田川と東京スカイツリーを眺めてみてはいかがだろうか。
【基本情報】
- 住所
- 東京都台東区今戸1-1付近
- アクセス
- 東武スカイツリーライン「浅草駅」より徒歩18分
東京メトロ銀座線「浅草駅」4番出口より徒歩19分
都営浅草線「浅草駅」A3出口より徒歩22分
台東区循環バス『北めぐりん』【4】「リバーサイドスポーツセンター前」より徒歩7分
路地裏の小さな発見
向島、曳舟の散策を楽しむなら、路地の奥や道の外れまで足を伸ばしてみましょう。なんとも趣のある小さな神社やお宮が見つかります。大黒屋
向島でも見つけた手仕事の逸品
『江戸木箸』という呼び名は、他の土地で作られる箸と区別するために名付けられ、毎日の食事に使われる、日本人ならではの箸にこだわり続け、一つ一つ削り上げた職人の技がひかる逸品。
また、厳選の木材を使い、独自技術で、つまみ易さや握り易さなどの使い心地を追求、手仕上げされている。
店内には豊富なバリエーションが揃っており、自分に合った一膳を見つけることが出来る。
菓匠 青柳正家
向島で伝統の和菓子を食べ歩く小さなぜいたくを楽しむ
看板商品、皇室御用達の菊最中にはしっかりした味わいのあんがたっぷりはいっている。餡はしっとり口どけ滑らかでm水分量を極力控えた皮はパリッとした口当たり。ねじるように重ねられているのを上下で二つに分け、二人でシェアして食べるのも良い。近所の料亭の芸者衆も贔屓にする名店の味だ。
菊最中(一つ250円)の他にも、栗の香り際立つ上品な甘さの栗羊かん(一棹1,700円〜)もおススメ。
長命寺 桜もち 山本や
江戸時代から人気の桜もち
長命寺と背中あわせのお休み処で食べられる元祖・桜もち。
享保2年(1717)初代の山本新六が土手の桜の葉を試みに塩漬けにしたものを使って考案、向島の古刹、長命寺の門前で売ったのが始まりなのだそう。
あっさりしたこし餡を、薄いクレープ状のもちで包み、半年間じっくり塩漬けにした薫り高い大島桜の葉2〜3枚を使っている。
言問団子
三つの異なる餡を堪能出来る、串にささない団子
平安時代の歌人、在原業平が詠んだ和歌が店名の由来。160余年の歴史があり、現在は6代目がのれんを守る。
墨田区ゆかりの文人にも愛されたという看板商品、上新粉の団子に小豆餡、手亡豆の白餡、味噌餡を合わせた三色の団子は見た目にもかわいらしく、お土産にもおすすめだ。店内で食べる場合は皿の都鳥の図柄も楽しみながら、川根の煎茶と頂ける(600円)。
志”満ん草餅
口にいれれば、よもぎの香りが広がる一品
「じまんくさもち」と呼び、「志」の横に「゙」がつけた「志゙満ん草餅」が正式の店名。
墨田川の渡し舟を利用する客のための茶店から発展した、明治時代からの老舗の草餅。元は隅田川土手のヨモギで作られたのが始まりだが、現在は、全国から取り寄せたヨモギの新芽を使い添加物一切不使用で作られている。
よもぎは春・夏・秋・冬でそれぞれ異なり、また月によっても違いがあり、その違いが、草餅の色の違いにも表れるのだとか。
草餅135円は餡入りと餡なしの2種。餡なしは白蜜ときな粉で味わう。
吉備子屋
日本で唯一のきびだんご専門店
日本で唯一という吉備団子の専門店。昔話『桃太郎』を読んだ息子さんの「きびだんごが食べたい」という願いを叶えるために作り始めたのだとか。
戦前にリヤカーで引き売りされていたという素朴なおやつは、大きさの手ごろさもあってぺろりと頂ける。
栄養価の高いタカきびで作られた団子がきな粉とマッチして程よい甘さを作り出し、添加物が一切使われていないのもおいしさの秘訣。
百花園横 はせ川
向島百花園帰りのランチに最適
江戸時代には文人墨客のサロンとして利用されていた「向島百花園」。その閑かな佇まいをそのまま引き込んだかのような枯山水の日本庭園の眺め。そんな絶好のロケーションに『百花園横 はせ川』はある。
隣が「向島百花園」という絶好のロケーションに加え、窓から見える本格的な日本庭園も素晴らしく、風雅な時間を過ごすことが出来る。
豆腐と旬の素材を使った四季の料理を、京都などで買い付けてきた器に盛りつけ。
こだわりの豆乳をふんだんに大豆の味がしっかりする豆乳湯豆腐など、ランチは1000〜1600円で3種類の御膳があり、すべてデザート付。2800円と3800円のディナーコースは完全予約制。